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「半割れ」南海トラフ巨大地震 もう1つの最悪想定
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230303/k10013996951000.html

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230303/K10013996951_2303031733_0303173447_01_03.jpg
四国や近畿、それに九州の各地で震度7。一方、関東や静岡では震度3や4となっています。実は南海トラフ地震のうち、国による西の「半割れ」の想定イメージを示したもの。マグニチュードは8.9です。
しかし、この地震で終わりではありません。南海トラフでは、西の領域だけで巨大地震が起きると、東の領域でも巨大地震のおそれが高まります。
東の「半割れ」の想定イメージの震度分布図が、以下です。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230303/K10013996951_2303031108_0303115930_01_04.jpg
愛知や静岡、三重で震度7。関東甲信や近畿も、震度6強や6弱の揺れが襲います。

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この「半割れ」は、歴史的にも繰り返し起きています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230303/K10013996951_2303031108_0303115930_01_08.jpg

超高層ビルが…
今回、建築物の構造設計に詳しい摂南大学の西村勝尚特任教授らの協力を得て、超高層ビルが「半割れ」の2度の揺れに襲われたケースをシミュレーションしました。

大阪にある25階建て、高さ約100メートルの鉄骨造、制震装置のあるオフィスビルの構造を、コンピューター上で再現。大阪・此花区の地盤で想定される揺れを2回、入力しました。

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その結果、1回目の揺れではビルの鉄骨の一部が赤色に。変形したことを示します。この鉄骨を修復できないまま2回目の揺れに襲われた場合、下の階を中心に青色に変わった部分がありました。

これは変形した鉄骨が、揺れに耐えられずに破断したことを意味しています。

超高層ビルが、継続して使用できないダメージを受けてしまう可能性があるという結果となりました。
分析を行った西村特任教授は、超高層ビルの倒壊の可能性は低いとした上で、南海トラフ地震で大阪を襲うような2度の大きな揺れは、今のビルの設計の基準では想定されていないものだと指摘します。...

地元の活動を優先することに
他県の被災地に向かわない計画になっているのは、太平洋沿岸の10県(静岡・愛知・三重・和歌山・徳島・香川・愛媛・高知・大分・宮崎)の部隊です。その理由は、2回目の「半割れ」に備えること。
1回目の巨大地震で被害が少なかったとしても、被災地の応援に行っている間に、もう1回巨大地震が起きるおそれがあるためです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230303/K10013996951_2303031106_0303115930_01_14.jpg
「半割れ」が発生した場合の出動対応イメージ

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230303/K10013996951_2303031107_0303121754_01_17.jpg
青で示したのが、西の「半割れ」が一度だけ起きたケース。これに対し、オレンジで示したのが、東の「半割れ」も起きたケースです。

西の「半割れ」で、回復しつつあった企業の生産額が、一気に落ち込み、元の水準に戻らなくなることがわかります。井上教授は、企業の「サプライチェーン」=「製品の供給網」が断たれるため、深刻な影響が出ると分析しています。


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南海トラフ地震 関連死 7万6000人可能性 東日本大震災の20倍か
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230304/k10013998521000.html