【詳しく】トルコ・シリア大地震 その特徴は? 日本で起きたら?
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230220/k10013985731000.html
被害拡大させた2つの要因
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専門家などに取材を進めると、主に2つの要因が見えてきました。
1.世界最大規模の内陸地震
2.「キラーパルス」が発生
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“阪神・淡路大震災の22倍”
まず1つめの要因「世界最大規模の内陸地震」です。
今月6日の日本時間午前10時過ぎに発生した大地震の規模は、マグニチュード7.8。そのエネルギーは、2016年の熊本地震の16倍、阪神・淡路大震災を引き起こした地震の22倍にのぼります。
さらに衛星データを使った国土地理院の解析では、この地震による地殻変動はおよそ400キロに及びました。
広い範囲で2メートル地盤がずれ動き、大きなところでは断層を挟んで5メートル以上動いた場所もあったとみられています。
地殻変動の規模は2016年の熊本地震の10倍近く、地盤の変動も倍以上の大きさです。...
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230220/K10013985731_2302201752_0220183715_01_04.jpg
2回目の大地震の震源の周辺でも100キロ余りの地殻変動があったとみられ、衛星データからは地表に現れた活断層の一部とみられる地割れなどが確認できます。
プレートの境界が内陸に
日本も同じですが、少し違うのがプレートの境界が日本は海底に多いのに対し、トルコは内陸にもあること。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230220/K10013985731_2302201130_0220114643_01_03.jpg
さらに断層の中でも長い間、大きな地震がない「空白域」と呼ばれる場所で発生したとされています。
東京大学地震研究所の三宅弘恵准教授によりますと「空白域」の周辺では大きな地震が発生する可能性が高くなるとされ、複数の専門家が大地震のおそれがあると指摘していたということです。
“キラーパルス”で被害拡大か
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さらに2つめの要因「『キラーパルス』が発生」したことが被害を拡大させたとみられています。
愛媛大学の森伸一郎特定教授が解析したところ、トルコを襲った揺れは、ある特徴が見られました。
それは、1回の揺れにかかる時間が1秒から2秒程度の、比較的周期の長い揺れだったことです。
こうした周期の揺れは建物に大きな被害をもたらすことから「キラーパルス」とも呼ばれています。
建物の倒壊が相次いだ1995年の阪神・淡路大震災や2016年の熊本地震でも観測されました。
また、山形大学の汐満将史助教の解析では、現地の地震計では、日本の震度で「7相当」の揺れが観測されたということです。
「日本でも大きな被害の可能性」
さらに愛媛大学の森特定教授らのグループが解析したところ「キラーパルス」が発生した領域は、カフラマンマラシュから南西のハタイまでのおよそ170kmに及んでいました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230220/K10013985731_2302201910_0220191128_01_09.jpg
この図では、赤・橙・黄色の地点の多くでキラーパルスを観測したということです。...