3月は「大腸がんの啓発月間」。そこで今月は「大腸がん治療の名医特集」として5人の医師を紹介する。

1人目は北海道大学病院腫瘍センター化学療法部・診療教授/部長の小松嘉人医師。臨床と研究の両面で、新しい大腸がん治療の開発を牽引(けんいん)するエースドクターだ。

「私が医師になったころの大腸がん治療は薬の種類も少なく、再発転移してしまうとどうすることもできない時代でした」と振り返る小松医師。その状況を打破しようと、国立がんセンター中央病院(当時)に国内留学し、世界水準の治療を学んだ。その知識を持って札幌に戻ると周囲を説得し、実績を重ねることで「大腸がんの内科治療」の有用性と重要性の理解を得ていく。

努力が実を結び、それまで外科が行っていた化学療法の大半を内科が担うようになったのは平成の半ば頃だった。

「いまは消化器がんの化学療法のほぼ全例を内科が担当しています。外科は手術に専念でき、また消化器内科は化学療法だけでなく内視鏡治療等の充実を図るなど、それぞれが実力を高めることで全体の底上げが実現しています」

分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬の登場、さらには遺伝子治療の普及など活動範囲は広がるばかり。

そんな中で小松医師が力を入れてきたのが、「IRIS(アイリス)+ベバシズマブ」という治療法の開発。イリノテカンとTS―1という抗がん剤に、ベバシズマブという分子標的薬を加えた併用療法だ。

「私たちの臨床試験の結果を当時学会・論文発表したところ、欧州臨床腫瘍学会がこれを評価して治療ガイドラインに盛り込んだのです。その後日本のガイドラインにも掲載され、標準治療になりました」

北海道発、欧州経由で日本に逆輸入された最新治療を享受できるいま、北の都で小松医師の挑戦はさらに続く。 

■小松嘉人(こまつ・よしと) 北海道大学病院腫瘍センター化学療法部・診療教授・部長。北海道函館市生まれ。1989年、東京医科大学卒業。2001年、北海道大学大学院修了。北大病院、市立稚内病院勤務ののち、93年国立がんセンター(現・国立がん研究センター)中央病院レジデント。その後北大大学院助手、講師等を経て、08年腫瘍センター准教授、現在北大病院腫瘍センター化学療法部・キャンサーボード部部長。診療教授。日本内科学会指導医、日本消化器病学会専門医・指導医・評議員他。医学博士。趣味は「山登り」。

(長田昭二)

以下ソース
https://www.zakzak.co.jp/article/20230304-MVRLKZXD6VKGRPXZW7XJ3JL4EQ/

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