山口敏太郎の現代妖怪図鑑

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がしゃがしゃさん

 オカルト評論家・山口敏太郎氏が都市伝説の妖怪、学校の怪談、心霊スポットに現れる妖怪化した幽霊など、現代人が目撃した怪異を記し、妖怪絵師・増田よしはる氏の挿絵とともに現代の“百鬼夜行絵巻”を作り上げている。第129回は「がしゃがしゃさん」だ。

 ある一族の子供だけに見える妖怪で、大人になると見えなくなるという。純粋な子供時代しか目視することができないのであろうか。

 筆者は一時期、「一家に一妖怪」とのキャッチフレーズを提唱したことがある。これはかつて日本において、その一族にだけ伝わる妖怪があったという見立てに基づいたフレーズである。事実、その家系だけで伝承されている妖怪はかなりの数あったと思われる。だが、残念ながらその妖怪の大部分は滅亡しつつある。今、保護しないとこの伝承はなくなってしまうだろう。

 今回の妖怪はヨロイを身にまとっていて、「がしゃがしゃ」と音を立てることから名付けられた。非常にイージーなネーミングであるが、音=妖怪という解釈は他の妖怪でも多く見られる。

 ちなみに「がしゃどくろ」は、オカルト作家の斉藤守弘氏が昭和の子供向けの妖怪本において創作した“創作妖怪”であるが、生前筆者がインタビューしたところによると、「がしゃがしゃ」という音を出して現れることから、名付けたそうだ。他にも伝承妖怪において「びしゃがつく」「べとべとさん」「うわん」なども立てる音、立てる声によって名前がつけられている。

 なお、この妖怪だが、顔がどことなく、父親や祖父と似ており、その家の先祖だと推測される。先祖の霊が妖怪となって、その家に居つくことはたまにある。伝承妖怪の「アブラナセ」がその代表的な事例である。

 がしゃがしゃさんは大きな音に弱く、家電などの音に過剰に驚くのが特徴である。大きな音が鳴り続ける現代社会において、妖怪はやはり滅びていく一方だろうか。

以下ソース
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/256984

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