大噴火の兆し?新島出現、津波も発生した伊豆・小笠原諸島の海底火山活動に専門家も注視
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東京都心から1250キロ。小笠原諸島の一つで、太平洋戦争末期、日米両軍が激突して多くの戦死者を出した、東西約8キロ、南北約4キロの小さな島、「硫黄島」。
昨年11月16日、自衛隊機で訪れた防災科学技術研究所の長井雅史・主任専門研究員が目の当たりにしたのは、高温のマグマと海水が触れて爆発する「マグマ水蒸気噴火」だった。 ...
硫黄島の火山活動でマグマが噴き出していることを初めて確認したのが、長井さんらだ。
爆発とともに水柱が立ち上がる噴火活動が始まったのは一昨年7月11日。防災科研の調査チームは翌日、硫黄島に降り立った。
噴火は約5分間隔で繰り返され、海岸には多数の火山弾が漂着していた。最大のものは長径約150センチ。急速に冷やされた岩塊の表面にはたくさんの亀裂が見られた。
「水中や空中に放出されたマグマが冷えて固まってできた典型的な『パン皮状火山弾』です。赤外線カメラで撮影すると亀裂の内部は120度以上あった。マグマが噴き出ていることは確実だと思いました」(長井さん)
新しい島が何度も出現して話題になる「西之島」も、硫黄島から北に約300キロの位置にある小笠原諸島の無人島だ。
2013年11月、西之島のすぐ近くで海底火山の噴火があり、新しい島ができているのが見つかった。 ...
その後さらに溶岩の流出が続き、新島は西之島と「ドッキング」。 ...