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2023/09/03
【地震】「地盤リスク」「地下ガス爆発」次の首都直下地震で識者が警告する「想定以上の危機」 [すらいむ★]
https://egg.5ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1693741796/8-13
http://smart-flash.jp/sociopolitics/250633/1/1/
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関東大震災直後の東京・丸の内の惨状(写真・共同通信)
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「首都直下地震等による東京の被害想定」(東京都防災会議)をもとに本文で言及した地名、施設名をマッピングした
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現在の日比谷交差点付近は、かつて浅瀬の海だった
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皇居外苑一帯はかつて海だった。江戸時代の初期に、城下町を作るために埋め立てられたため、地盤が弱い(写真・PIXTA)
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2007年6月、爆発した渋谷の温泉施設。メタンガスを水と分離する装置が地下に設置され、ガスが滞留して爆発した
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千葉を中心に都心にも広がる「南関東ガス田」

... 「被害想定」を精査した都司氏は、こう語る。 「被害の想定数は、おおむね正確だと感じました。ですが、より深刻な倒壊被害が起きる可能性を見積もっておくべきです。
私が東京でいちばん危ないと考えるのは、東京駅と皇居の間です。ここは『日比谷入江』と呼ばれていた内湾で、江戸期に入るころに埋め立てられました。丸の内、日比谷公園、二重橋前駅はかつて浅瀬の海で、現在の新橋が湾口で、北端は大手町のあたりまで広がっていました。
また、神保町、水道橋駅周辺、小石川後楽園にかけても、川筋を埋め立てた線に当たり地盤が弱く、大正12年の関東大震災では、ここがいちばん被害が大きかったんです」(同前)

 江戸時代に埋め立てられたこれらの地域は、地震の揺れによって液状化する可能性があるのだ。
「官公庁が集まっている地域は、江戸城を築く際に埋め立てた場所です。江戸城の近くには、幕府に近い親藩や譜代大名の屋敷が集中しており、1855年の安政江戸地震では、多くの死者が出ました。
現在の日比谷公園の場所にあった南部藩の屋敷の被害が、もっとも大きかったとされています」(同前) ...

 地震による炎は、意外な形で燃え上がる。信州大学の榎本祐嗣名誉教授が語る。

「東京都心部の地下には、日本最大の『南関東ガス田』があります。主成分のメタンガスは無色・無臭で、空気に5%混入しただけで、火気にふれると爆発する可能性があります。
メタンは軽く、地下水と一緒に地表近くまで上がってくることがあります。『上(うわ)ガス』と呼ぶ現象で、江戸川区や江東区など、東京の低地でも起きています」
 かつては東京でもメタンを採掘していたが、地盤沈下が問題になり、1972年以降は停止されている。

「採掘が停止されて50年以上たち、さらに現在の東京の地表は、コンクリートの建物やアスファルトでほぼ塞がれています。ガスは溜まりに溜まっている状態です」(榎本氏)
 関東大震災では高温の火災が発生したが、榎本氏はある可能性を指摘する。

「旧本所区の被服廠(ひふくしょう)跡(現在の墨田区横網町公園)には、約4万人の避難者が集中し、地震から約3時間半たったころに猛火にさらされ、約3万8000人が焼死しました。現在、横網公園には『鉄が熔解した』と説明された、鉄製の震災遺物が野外展示されています。
日本橋の丸善本社の鉄骨が飴のように曲がり、三越呉服店ではプラチナが溶けたという記録もあります。いずれも、1500度から1700度の高温の炎にさらされたようです。木造家屋が燃えただけでは、せいぜい1200度です。
七輪やかまどの火の不始末が、火災旋風(炎をともなうつむじ風)で燃え広がったというのが定説ですが、金属が溶けるほどの高温になった説明がつきません。私は、上ガスが原因だったと考えています」

 地下のガスが地震によって噴出し、引火して一気に爆発した可能性があるのだ。 ...

 現代も、地下のガスにより、事故が断続的に起きている。2007年に、渋谷の温泉施設で3人が死亡した爆発事故は、汲み上げた源泉中のメタンに引火して起きたものだ。 ...