8月23日午後6時21分。小型ジェット機は、首都モスクワ北西約300kmの地点で突然レーダーから消えた――。

ロシアの民間軍事会社「ワグネル」創設者、プリゴジン氏(62)が乗っていたとされるジェット機が墜落した。ワグネルに近いメディア『グレーゾーン』によると、地元住民が防空システムの作動したような爆発音を二度確認。「(プリゴジン氏は)ロシア当局に反発し死亡した」と、搭乗機が撃墜されたとしている。

「今年6月、プリゴジン氏は突然SNSに〈悪事を止めなければならない〉と投稿。必要な弾薬を前線に送らないことなどに不満を募らせ、ロシア軍に対し反乱を起こしました。ワグネルとの衝突で、ロシア軍は軍用機7機が撃墜され10人以上が戦死したとされます。

ワグネルは首都モスクワの南約200kmまで進撃。反乱は頓挫しますが、プーチン大統領はプリコジン氏の名指しは避けたものの『裏切り者は許さない』と激怒しました」(全国紙モスクワ駐在記者)

ワグネルは中東やアフリカへ転戦し、集団処刑や重大犯罪者の動員などロシア正規軍ができない「汚れ役」を担ってきた。ウクライナ戦線でも一定の戦果をあげている。そのためかプーチン大統領は反乱終息後にいったんは怒りを収め、プリゴジン氏を強く追及せず隣国ベラルーシへ送る甘い処分を下した。しかし……。

「プリゴジン氏の影響力が弱まったため、『裏切り者』の粛清に踏み切ったという見方が強まっています。ロシアでは、プーチン大統領の許可なく社会的大事はできません。

米国のシンクタンク『戦争研究所』は〈プーチン大統領がプリゴジン氏のジェット機を撃墜するように命じたのは間違いない〉と分析。ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は8月23日の会見で『プーチン大統領は自分に恐怖を与えた者を許さない』とし、『公開処刑だ』と指摘しています」(同前)

ロシア非常事態省は、ジェット機の乗員乗客10人全員が死亡したと発表。プリコジン氏の生存は絶望的とみられる。一方で「生きている可能性も完全には否定できない」と話すのは、ロシア情勢に詳しい筑波大学名誉教授の中村逸郎氏だ。

「プリゴジン氏の自作自演だとも思えるんです。プリゴジン氏は過去にも2回、’19年と’22年に死亡説が流れました。特に’19年には、今回と同じようにアフリカのコンゴで乗っていた飛行機が墜落したというニュースが。ワグネルもスグに認めて、プリゴジン氏の死亡は確実とされます。しかし数日後にプリゴジン氏は声明を発表し、『奇跡の復活』と影響力を強めました。

今回の撃墜報道でも、ワグネルが積極的に情報を発信しています。しかも死亡を認めるには、あれだけ機体が損傷しているにもかかわらず早すぎる印象を受ける。ジェット機は2機で飛行し、墜落した1機の他はモスクワに引き返したという話もあるんです。プリゴジン氏は引き返した飛行機に乗っていて、死亡はワグネルの自作自演という可能性も否定できません」

自作自演だとしたら、プリゴジン氏の目的ななんなのだろう。

「来年3月の大統領選を見すえての行動でしょう。しばらく身を隠してから再び『奇跡の復活』を果たし、国民の耳目を集めロシア国内の反政府勢力を結集。プーチン大統領を破り、自身が大国のリーダーになるという野望が考えられます」(中村氏)

事故から数日経っても情報が錯綜するプリゴジン氏の死亡説。真相解明には、まだまだ時間がかかりそうだ。

以下ソース
https://friday.kodansha.co.jp/article/328593

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