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 北朝鮮の金正恩総書記が先月27日の宴会で、日本を代表する食品会社「味の素」のロングセラー食用塩「アジシオ」を使っていたことが判明した。この日、約100日ぶりに動静が確認された愛娘ジュエ氏も、父にならいアジシオの使用が確認された。

 宴会は北朝鮮の祝日「海軍節」を祝うもの。首都・平壌郊外の高級ホテルに特設会場が設けられ、海軍指揮官らが集結した。宴席には正恩氏の妹・金与正氏、李雪主夫人といったロイヤルファミリーの姿も。料理は洋食のフルコースで、正恩氏とジュエ氏の前には電動式のワインクーラーが設置された。

 朝鮮中央テレビは、ニュース動画で宴会の模様を放送した。指揮官らが肩を組んで軍歌を歌い、正恩氏も笑顔でたばこを…といった宴たけなわシーンでのこと。正恩氏とジュエ氏の料理の間に、青いキャップとラベルでおなじみの「アジシオ」がハッキリと映り込んだのだ。

 別の場面では、ジュエ氏の近くにあるアジシオのフタが開いていた。料理の味付けで使ったとみられ、アジシオは父娘の前にだけ1つずつ置かれていた。

 正恩氏は宴会直前の演説で、米国での日米韓首脳会談(先月18日)に触れ「ゴロツキの頭(かしら)が集まった」とコキ下ろしていた。なのに“仮想敵国”日本の食用塩を愛用とはチグハグにみえるが、「日本製品を信頼しているのは今に始まった話ではない」とは北朝鮮ウオッチャーだ。

 金総書記は2020年8月、水害視察で自らトヨタ・レクサスを運転し被災地を視察している。また今年1月には、少年少女への施しとしてセイコーの時計を贈るなど、日本製品を重用する姿は公的メディアで散見されてきた。

 父親の故金正日総書記は、日本からお抱えすし職人を呼ぶほど日本食に通じていた。金正恩父娘の“アジシオ愛”は、こうした家庭環境が影響した可能性が高い。日本政府の制裁ですべての日本製品が禁輸となる中でも、特殊ルートで輸入したとみられる。

 正恩氏は一時、体重が100キロ台前半まで落ちたが、リバウンドで現在の推定体重は140キロ。宴会映像では、たばこを何本も吸う姿も確認できる。「料理で塩を使うゆで卵やスイカが出た様子はない。高級料理にあえてアジシオをかけるとは、父娘ともども相当しょっぱいものが好きなようだ。何らかの味覚障害や高血圧を抱えているのでは」と同ウオッチャーは心配する。

 高血圧は若くても心臓、脳血管系の急性疾患に影響する。核やミサイルの発射ボタンを握る最高司令官・正恩氏の塩分過剰摂取は、東アジアの安保情勢の不安材料となりかねない。

以下ソース
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/274932

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