デンマークの玩具会社のレゴが、ペットボトルをリサイクルして作る「石油フリーブロック」を使用するとかえって二酸化炭素の排出量が増えることが判明したため、レゴブロックを石油フリーブロックに置き換えるプロジェクトを打ち切ると発表しました。

レゴは以前、「2030年までにレゴセットに使う約20種類の素材から石油由来のプラスチックを全廃する」という目標を掲げており、2018年には木や草のパーツのプラスチックを石油由来のポリエチレンから植物由来の素材に切り替えていました。

さらに、2021年には石油から作られるABS樹脂ではなく、リサイクルされたペットボトルを原料とする試作品のレゴブロックを開発したと発表しました。

発表によると、レゴの研究開発チームはプロトタイプを完成させるにあたり250種類以上のポリエチレンテレフタラート(PET)素材と他のプラスチック数百種類の配合をテストしたとのこと。その結果、1リットルのペットボトル1本から、突起2個×4列のレゴブロック約10個分の原料ができました。

しかし、再生PET(RPET)はABSに比べて強度が低いので、レゴが「クラッチ力」と呼んでいる組み立てや分解のための強度を維持しつつ、素材をABSから他のものに置き換えるのは至難の業でした。また、既存のプラスチックと同等の安全性と耐久性を与えるには追加素材が必要になり、加工に要するエネルギーも増大することになりました。

レゴの持続可能性責任者であるティム・ブルックス氏は「RPETでブロックを作るのは鉄ではなく木で自転車を作ろうとするようなものでした」と語っています。

そして、レゴのニールス・クリスチャンセンCEOはFinancial Timesに対して、「RPETを使用すると設備の更新が必要となり、製品の耐用年数中に排出される二酸化炭素量が増えてしまうことがわかりました」と述べて、石油フリーブロックの使用を断念したことを明かしました。

今後レゴは、他のリサイクル素材の検討や、ABS素材による製造の効率化を通じて、2032年までに二酸化炭素排出量を2019年比で37%削減するとの目標を掲げています。

同社はメディアに対し、「他のリサイクルプラスチックや、再生可能エネルギーにより作られたメタノールである『e-メタノール』などの代替資源から作られたプラスチックを含め、持続可能な代替素材から作られたレゴブロックを開発およびテストしているところです」と述べました。

以下ソース
https://gigazine.net/news/20230928-lego-abandons-recycled-plastic/

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