【生物】「ザトウクジラの交尾」の撮影に世界で初めて成功! しかし「どちらもオス」 しかも「一方のオスによるレイプだった可能性」
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0001逢いみての… ★2024/03/02(土) 00:00:17.27ID:CAP_USER
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生物にとって当たり前の行動だったとしても、自然の中でその様子を目撃することは非常に困難な場合があります。

その一例がザトウクジラの交尾の様子です。

ザトウクジラはよく知られている生物のため意外に思う人もいるでしょうが、実はまだ彼らが交尾する様子が記録されたことはまだ一度もないのです。

しかし米ハワイに拠点を置くパシフィック・ホエール・ファウンデーション(PWF)はこのほど、2頭のザトウクジラによる交尾行動を世界で初めて撮影することに成功しました。

ただ、その記念すべき一例目は非常にイレギュラーなものだったようです。

なんと撮影されたザトウクジラはどちらもオスで、この交尾は同性同士の性行為だったのです。

研究の詳細は2024年2月27日付で科学雑誌『Marine Mammal Science』に掲載されています。

ザトウクジラ(学名: Megaptera novaeangliae)は全長13メートル以上、体重40トンに達する巨大な海洋哺乳類です。

これまでに最も研究の進んでいるクジラの一種であるものの、意外なことに彼らがどのように交尾をしているのかはほとんど知られていません。

というのも今日に至るまでザトウクジラの交尾の正式な目撃例がなかったからです。

そんな中、写真家のライル・クラニヒフェルト(Lyle Krannichfeld)氏とブランディ・ロマーノ(Brandi Romano)氏は2022年1月、ハワイのマウイ島沖でレクリエーション旅行中に、互いに絡み合う2頭のザトウクジラに遭遇しました。

この2頭は両氏が乗っているボートのわずか数メートル先をもみ合いながら何度も旋回したといいます。

しかしクジラたちが何をしているのか分からなかった2人はその様子を撮影し、専門家であるパシフィック・ホエール・ファウンデーションのステファニー・スタック(Stephanie Stack)氏に連絡しました。

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上側のクジラが自分の性器を下側のクジラに押し当てている

送られたきた映像を見たスタック氏は驚きを隠せませんでした。

当然それは、この映像がザトウクジラの交尾の初目撃例だったからです。

しかし驚きはそれだけで終わりませんでした。なんと性行為をしているザトウクジラは、2頭とも「オス」だったのです。

2頭はそれぞれクジラA・Bとの記号名を割り当てられ、より体の大きなBが両の胸ビレでAの胴体を抱き抱えるようにし、下腹部から突き出した巨大な白い性器をAに押し当てていました。

Aにメスのような挿入口はないものの、BはAの性器がしまわれているスリット(割れ目)を目掛けて自分の性器を挿入しようとしていたといいます。

ザトウクジラのオスの性器は水中での抵抗を減らすために平常時は体内に収納されており、交尾の際に外部に露出します。

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ザトウクジラのオス(左)とメス(右)の腹部。左のGenital Slitと呼ばれる縦長の線の中にオスの性器が収納されている

スタック氏は「ザトウクジラの繁殖行動は何十年にもわたって研究されてきたにも関わらず、ほとんど謎のままでした」と説明。

その上で、今回の発見はザトウクジラの珍しい性行動を報告しただけでなく、「オス同士の交尾が存在することを示した注目すべき出来事であり、ザトウクジラの行動に関する私たちの先入観を覆すものです」と述べました。

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自身の性器を相手に押し当てる様子

同性愛はヒトを含む霊長類の他、イルカやゾウ、カラス、ウシ、ウマなど、あらゆる動物グループで広く見られる行動です。

その目的は、社会的結びつきの強化、コロニー内における支配関係の確立、繁殖行動の練習、単純な性的快楽といったいくつかの説が提唱されています。

ザトウクジラについてはこれが初の目撃例であるため、どんな目的があるかは定かでありませんが、スタック氏は他の動物と同じような社会的機能を持つのではないかと考えています。

しかも今回の記録には、さらに驚くべき点があったようです。

この同性による交尾行動は、互いの同意のもとではなく、クジラBによる一方的な強制行為であった可能性が高いというのです。

続く

以下ソース
https://nazology.net/archives/146340
0002逢いみての… ★2024/03/02(土) 00:00:29.96ID:CAP_USER
スタック氏によると、ザトウクジラAとBの健康状態には明らかな差が確認できるといいます。

より体の大きなBは至って健康で、見た目にも目立った外傷や病気の兆候は認められていません。

しかしながらAの方は不健康にやせ細っており、体表面には寄生虫による感染が見られ、体全体の色も白っぽくくすんでいたのです。

また写真からも明らかですが、クジラA(下)は顎にひどい損傷を負っていました。

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下側のAは明らかに衰弱している

怪我の原因は明らかではありませんが、研究者は大型船舶との衝突によって起きるクジラの怪我に似ていると話します。

こうした怪我は致命傷ではなかったとしても、結果的に数カ月程度でクジラの命を奪うことになります。

そのため寄生虫の量や身体の状態からみても、クジラAはすでに瀕死の状態にあった可能性が高いようです。

つまりAはBの行動に対して何も抵抗できない状態にありました。

またAは身体をS字に曲げている様子が見られますが、これはストレスの多い状況下でクジラが取る体勢であるという報告があります。

このことからAはBの行為を嫌がっており不本意な性行為だった可能性があるのです。

ただ、それもこれも結論を急ぐ段階にはまだないようです。

スタック氏は今後、ザトウクジラの交尾行動の観察例を増やすことで、同性愛がオスとメスとの交尾と同じくらいに普遍的なものなのか、それとも極めて珍しい例外なのか、また同性愛にはどんな目的があるのかを明らかにしたいと考えています。
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