「梅毒を中心に性病にかかる人が増加している」――最近、こんなニュースを目にした方も少なくないだろう。国立感染研究所のデータによると梅毒は’23年においては1万4906人(速報値)と3年連続で過去最多を更新している。

「マッチングアプリやSNSでの“出会い”が問題」「パパ活が流行りすぎたせいだ」「いや1日に5人くらい相手をするのが当たり前の交縁女子≠ェ原因では」等々、要因は若者にある、というのが世間の論調だ。確かに若者を中心に蔓延している可能性は高いが、実は中高年女性にも性病にかかる人が増えているという。その発生源の一つは「既婚者マッチングアプリ」利用者ではないかという。

既婚者マッチングアプリは’21年頃からサービスがスタートした。最近では既婚女性のインフルエンサーが「セカンドパートナーがいます」と宣言したことで、セカンドパートナー探しのツールとして注目を集めた。既婚者マッチングアプリは建前上肉体関係を結ぶことを積極的には推奨しておらず、セカンドパートナー=友達以上恋人未満、という建付けだ。しかし、マッチングし出会った男女が肉体関係を結ぶケースは少なくない。それだけならまだしも問題なのはその実態≠ネのだ。

とある既婚者マッチングアプリを利用している30代半ばの女性・Aさんはこう証言する。

「既婚者マッチングアプリってセカンドパートナー=Aつまり食事やちょっとしたデートができる異性を探すところだと思って登録したんですけど、やっぱり肉体関係を求める人が多くて。良い人だったらそういうのもありかなとは思いますし、それは想定の範囲内だったのでまだいいのですが……」

Aさんによると、アプリでは匿名掲示板で情報交換している人が少なくないそうだが、そこで交わされているやりとりがかなりエグいのだという。Aさんに実際に女性専用掲示板の内容を見せてもらうとそこには《ゴム無し中出しについて》という衝撃的なタイトルのスレッドがあった。中身を読んでいくと、こんなコメントが書きこまれていた。

《私はピル飲んで生中出しです。お互い(不倫相手が)1人だけならいいのでは。自己責任なので。批判したければどうぞ(38歳)》

《私も彼もレスでお互いとしかしないのでゴム無し中出しです。私はピル飲んでますが毎回中に出していい?って聞いてくれます笑。こんなこと書くと怒られちゃうかな(32歳)》

Aさんは「同世代で子供もまだ小さいであろう女性が不倫で肉体関係を持っているだけでもリスクが高いのに、さらに避妊もしないことには驚きを隠せませんでした。ピルを飲んでいるから妊娠しない、と言いたいのでしょうけど、万が一性病にかかったら家族に何と説明するつもりなのか……」と呆れる。

今までサイトで知り合った男性たちと生でしてきたという40代女性は実際に感染してしまったようだ。

《今までサイトで知り合った方々と生でしてきました。妊娠はないなと思ってたので大丈夫かなと……。そしたらクラミジアに人生で初めて感染しました。薬を複数試してようやく完治しました。自分のことは自分で守るしかないんだなって、なんだか惨めだなってこの年で恥ずかしながら痛感しました。是非皆さん、自己責任で楽しみましょう★(46歳)》

毎月検査をしているという女性も、やはり生中出し派だ。

《私はミレーナ(子宮内避妊システム。子宮内に装着することで避妊の効果を得る避妊具)中出しです。毎月検査をしています。性病の話をするなら、キスでもオーラルでも移ります。コンドームを付けていれば可能性は減らせるかと思いますが、キスでも口内炎や歯槽膿漏は移りますよ(42歳)》

「一度感染して《もう不倫なんて止めようと思いました》ならわかりますよ。《自己責任で楽しみましょう》とまだ続ける気満々なのが信じられません……。それに毎月検査をするのは結構ですけど、既婚者であるという立場はどこに置いてきたのでしょうか……」

続く

以下ソース
https://friday.kodansha.co.jp/article/366965