オキニとおつきあいするなんざ、ハナっから無理ゲーと思っていた
オレは、ひたすら安全パイ演じて、ひたすら口説かず、ひたすら
いいお兄さんやっていた。

オキニはオレが客であることをフッと忘れたのか、友達に話すかの
ごとく、新しくできたという彼のことポロっと話した。
オレは顔色ひとつ変えず
「やるじゃん♪楽しくてしゃーねーべ?」
なんて最後まで笑っていいお兄さんやってきた。


ぬかったな、オキニ。
オレはあなたにベタ惚れだった。