もはやユーチューブを見たことがない小学生は皆無だろう。だが、ユーチューブには動画を見るほかにコメント機能がある。
小学生は何が危険かなど分かっていないので、平気で自分の名前を書き込んだりする。2017年秋、
東京都内でこんな事件があった。ピコ太郎の影響を受け、「自分もネットアーティストとして、
ひと花咲かせたい」と考えていた自称ミュージシャンの男(29)は、自分の動画にコメントしてきた中1少女
(当時12)と知り合い、LINEのIDを交換してやり取りを始めた。ネットで知り合った関係は、親しくなればなるほど実際に会いたいと思うようになるものだ。
こうして2人は会うことになったが、最初からホテルへ行くことが前提になっていた。なぜなら、
ネットのやり取りの中で、将来の結婚まで約束していたからだ。それが少女の母親にバレてしまい、
あっけなく終わりを迎え、男は強制性交容疑で逮捕された。少女の母親は「娘にねだられ、スマホを与えたのが悔やまれてならない」と述懐したが、
そういう問題だろうか。根本的な問題はネットではない。世の中には女に甘えることにおいて、天才的な男がいるということだ。