売上げの下がり始めの頃は時々疲れた感じで元気がなかった。それに同伴のとき
約束の時間になっても来ないので電話すると低い眠そうな声で
「おはよう。今起きたよ」
「エー、何それ!」とカンカンな俺。
「あとどれぐらいで来れるの?」
「今からシャワーあびて化粧するから四五十分ぐらいかかる。」
そこまで聞いた瞬間に俺は電話を切った。それからアキちゃんから電話が
かかってきたけどもう出なかった。メールで
「ごめんね。ケイさん怒ってるよね。」ときたけど完全無視。小姐達に
とっては同伴は日常だけどお客さんにとってはいつもと違う雰囲気の大好きな
小姐と会える大事なイベントだ。俺もレストランを予約していたのでキャンセル
しなければならなくなった。