パーキングエリアといっても人も少なくトイレがあるだけの粗末なもので、オーナーからしたら騒がれても助けがこないから都合がよかったんだとおもう。
とりあえずトイレに入ったはいいんだけど、近くの喫煙所でスーツの男性が煙草吸ってて、逃げられそうもなかった。

それで、トイレの中になにかないかなと思って見渡したら、小さい網戸があった。
幸い体は小さかったからそこから裏に抜け出して、裏にあった斜面がゆるやかな崖をすべりおちて、どうにか逃げ切った。
近くをうろうろしてたらほそい道があって、その道を何時間もかけて歩いて、やっと見つけた農家の家の方に泊めてもらった。
事情を話して、農家の方が巻き込まれると厄介なので、警察には連絡しないでほしいと伝え、お礼を言って帰ったことがある。

オーナーたちが何をしようとしたのかもわからないし、その後どうなったかもわからない、とくにオチのない話でした