…うちゃりん生きててくれ。
俺も、なんとか生きるから、アンタも生きて生きて生き抜いてくれ。


十三年前、初めてアンタを見た時、気が強くてバカで、そのくせ人一倍寂しがりやで心が繊細でさ、地方から出てきて必死に生きてたよな。
いつしか「うちゃりん」と呼ばれ、あんた気の狂ったピエロみてえになっちまって、街に立ってた。
まるで自ら底なし沼に落ちてくように…。

俺、アンタの人生知ったこっちゃねえよ。知ったこっちゃねえけどさ、アンタのあの時一瞬見せた孤独な瞳、あれがずっと忘れられねんだよ。
だから、生きて生きて生きてくれ。
俺も生きるから。