コロナでアパレル店員は解雇の嵐。女性の貧困化が止まらない
12/20(日) 15:48配信 女子SPA

業界全体の不況を受け、貧困に陥るアパレル店員がさらに増えている。
今年3月に東京から関西に引っ越した水元藍さん(仮名・28歳)もその一人だ。
「4月から引っ越し先近くのショッピングモールにあるお店で働いていたのですが、
緊急事態宣言で休館、5月には解雇されました。引っ越し費用で貯金も使い果たしていたので、
しばらくは失業手当の月8万円とカードローンで生活費を確保しました」

家は幼馴染みとのルームシェアで、家賃と光熱費を合わせて月6万円。
慌てて派遣会社に登録したが、まったく仕事がなかった。

「今はキャリアのある人材が数少ない応募に殺到していて、
なかなか面接にもたどりつかない。数十社に応募して、
面接まで進んだのは1社だけでした。必死にアピールして、
9月頭に近くのアパレル店になんとか採用されました」

「元婚約者が私名義のクレカで…」
 手取り18万円。生活費を引いた残りすべてをカードローンの返済に充て、
ようやく借金残額30万円というところまできたが、彼女には貧困から脱せない理由がある。
それは元婚約者がつくった借金だ。

「私名義のクレカでキャッシングを勝手に繰り返していて、こっちの借金は残り約250万円。
いつ滞るかもわからない。今は風俗を始めて、そっちの給料の月10万円は返済に回しています」
 朝方まで風俗で働き、わずかな仮眠をとって、お店に出勤することも。
「いつ仕事を失うかわからない怖さが常にあります。
アパレルのほうも売り上げは厳しいし、店がなくなるかもしれない。
それに一刻も早く借金を返して元婚約者との関係を断ち切りたい。
真っ当な生活に戻りたいだけなんです」