>>431
格助詞「が」は、主語と述部がともに新情報の場合には中立叙述、
述部が旧情報で主語が新情報(文脈で問われている問いへの答え)の場合には総記となる傾向にあります。

中立叙述の例「雨が降っている。」「電車が来た。」
総記の例「そのパーティーには、私が行きます。」「他の子ではなく、君がいいんだよ。」

水が飲みたい/水を飲みたいの区別(が・を格の交替)は、総記/中立叙述とは別の仕組みで発生します。
「を」は動作の対象を指す格助詞であり、動作主が意図して状況をコントロールできる場合に共起しやすい表現です。
「が」は動作主のコントロールを離れ、状況が自発的にそうなるという場合に出現する傾向にあります。

「水が飲みたい。」は「水を飲みたい。」よりもその水を飲むという動作をコントロールしにくいことを含意しますので、
結果として、あなたの先生のおっしゃる「強意」であるかのようにあたかも見えるということです。