子供の頃から、周りの人の優れた部分を見せつけられた時に
羨ましく思うことはあっても、それ以上の感情は沸いてはこなかった。
運動神経が良い人、見た目が良い人、勉強ができる人、話がとにかく面白い人、と色々いたが
指をくわえて羨望の眼差しを向けてそれで終わりだった。

今、彼女いない歴年齢のままソープに通い始め、すぐにイッてしまうお粗末プレイを繰り返しているうちに
絶倫や遅漏で嬢を性的に満足させられる人たちに対し、
羨ましく思うと同時に強い怒りや憎しみの感情を抱くようになった。

激しい感情がこんな風に己が胸の中で暴れまくるということはすなわち、
自分が人生で本当に欲していた能力はそういうオスとしての性的能力だった、ということなのだろうな。