あるものの、目指していることとしてのビジョンは明確だったし、ディテールにも
リアリティがあったから、よくある「風俗嬢の妄想」的な嘘っぽさは俺は全く
感じなかった。そもそも内容的にも、客に対するアピールにはならない様な話でも
あったしな。風俗の仕事は収入源として続けられる限りは続けるつもりなんだろうが
そのうち出来なくなるという現実を見据えた上で、どうにか手に職をつけようと
模索しているという印象だった。良くも悪くも腰掛けであることは隠そうとして
いなかった。それでいて、淡々とした中にも素の女っぽさがあるところが俺にとっては
ツボだったんだよな。一度辞めても復帰したこの店を再び辞めて、戻ってくる気配が
無いということは、相当厭な思いをしたんだろう。深追いしてるヤツには心底萎えるわ。