性風俗関係の仕事についている女性=コマーシャルセックスワーカー(CSW)のHPVハイリスクタイプの感染率は、ここ数年でほぼ変わらず、48〜61%で推移しているそうです。
一方、一般の受診者の中で感染率を調べると、10代で46.7%・20代で21.7%とかなり高いことが分かります。
 つまり、性感染症は「風俗嬢だけがかかる病気」じゃなくて、普通の人でもかかりうるものなんです。
 例えパートナーが一人であっても、相手が病原菌を持っていれば感染するわけですからね。

 10代のうちからHPVに感染していれば、当然将来子宮頸癌になるリスクは高くなります。
逆に、HPVにかからなければ子宮頸癌にはほとんどならないと言えます。
 ここで理解してほしいのは、子宮頸癌になった人が「性的活動が活発だった」から癌になったということです。
 HPVは性感染症ですが、癌は感染がきっかけでその後病変が進んだのですから。
癌になることと性的活動の活発さは関係あります。
 実際、HPV感染が「持続するリスク」とパートナーの数は比例しますが、感染による病変が「進行するリスク」はパートナーの数と関係あるというデータも出ています。