日本ではしばらく鳴りを潜めていた梅毒が、現在、流行している理由について、鹿児島県にある「福元クリニック」の泌尿器科医・福元和彦氏はこう指摘する。
「戦後しばらくの間、梅毒が流行し、患者の報告数は年間22万人にも上りました。
その後、特効薬のペニシリンが普及したことで激減し、2010年は621人でした。
ところが、データを見ると2011年から再び増え始め、この1〜2年は特に多いように感じます。背景には、訪日外国人旅行者の急増があるのではないか、ともいわれています」