0330名無しさん@入浴中
2019/06/30(日) 08:03:09.69ID:ZP8khK5Aせっかくのレスなので、敢えて戦後日本の風俗に限定せず、もう少し幅広く「娼婦」という文脈で古今東西考えると、必ずしも黒歴史というわけでは無い例が散見される。
江戸時代の日本では、近松の世話物(曽根崎心中、心中天網島、女殺油地獄)を見れば今の風俗と違って、遊女が一般人の生活の中で、当たり前に存在してた事がわかる。
そもそも江戸時代の吉原を代表とする遊廓は幕府公認。遊女たちは公娼で、人気の職業だったという説もあるくらい。ご存知の通り最上級遊女の花魁は貴族のような生活である意味憧れの的だった。
古代社会では娼婦は神の使いという地位だった例もあるらしい。
キリスト教文化圏では、そもそも性の快楽は罪とされているので、娼婦の地位は理屈上は低いが、ルネサンスのローマやヴェネツィアには、教皇をはじめとした上流階級に食い込み特権を行使する高級娼婦がいて、人気の職業だったとか。
というわけで、人類史全体で考えると、案外娼婦が黒歴史という時代の方が例外的かもしれない。