最後はねっとりDKをして別れる。
扉を開けると1時間半ぶりの老紳士。深々と頭を下げられる。こちらも思わず一礼。嬢の感想、店の雰囲気、客の入りなど何気ない雑談をしながら出口へ。
「またお越し下さい。」90°の深々としたお辞儀に見送られ、俺は心に充足感を抱えながらソープ街を後にした。


まあ正直言うと童貞卒業というのは期待していたほどでは無かった。これは嬢のテク云々というよりも皮オナ歴の長い俺からすれば物理的に刺激が足りなかったのだろう。
世の男性はこんなもののために時に人生の全てを捧げ、時に犯罪を犯し、時に心と体を掻き乱されるのかと失望したりしたが、やはり過程がなく欲しいものを手に入れてしまったが故の虚しさなのかと考え直したりしている今日この頃だ。

童貞同志諸君。迷ってるなら一歩踏出し給え。
行動なくして成果なし。成果はすべて行動の結果である。

諸君の童貞卒業に、栄光あれ。