健常者よりも劣ったインプットは当人の脳に於いて言語の認知を妨げ、早口言葉を聞いている様な感覚に陥らせ、結果パニックの原因となる。
これは、脳の中のワーキングメモリーに問題があると考えられる。
このようにアスペルガー患者は常に脳をフル回転させていることから、こまめにボーっとしたり昼寝・うたた寝する事も珍しくない。
彼らは興味の対象に対してきわめて強い、偏執的ともいえる水準での集中を伴う事がある。
輸送手段、軍隊、アニメ、ゲーム、パソコン、数学、天文学、地理、恐竜、芸術、自然言語等が興味の対象となる。
その関心は生涯にわたる事もあるが、いつしか突然変わる場合もある。
どちらの場合でも、ある時点では通常1〜2個の対象に強い関心を持っている。
これらの興味を追求する過程で彼らはしばしば非常に洗練された知性、
ほとんど頑固偏屈とも言える集中力、一見些細に見える事実に対する膨大な
(時に写真を見ているかのような詳細さでの)記憶力を示す。