昔の遊郭の話・・・
遊郭で、客が初めて登楼することを「初会」と言った。
二回目に登楼することを「裏を返す」という。遊女屋には、遊女の名前を記した札が下がっているが、
この札を客が指名すると裏返すことから来ている。
三回目に登楼することを「馴染み」という。客は「馴染み金」という祝儀を出し、これは遊女が気に
入ったので長く通うという意味が含まれている。三回目の登楼で客が「馴染み金」を出さないと
「客人」と呼ばれ馴染みにはなれない。