0038名無しさん@入浴中
2020/04/29(水) 20:34:13.26ID:h0JJu0ng城春にして草木深し
時に感じては花にも涙を濺(そそ)ぎ
別れを恨んでは鳥にも心を驚かす
烽火(ほうか)三月(さんげつ)に連なり
家書万金に抵(あた)る
白頭掻けば更に短く
渾(す)べて簪(しん)に勝(た)へざらんと欲す
日本はボロボロになってしまったが、自然は変わる事なく存在している。
荒れ果てた吉原も春がやってきて、草や木は深くおい茂っている。
(この乱れた、いたましい)時世に心を痛め悲しんで、(いつもの春ならば楽しむはずの)花を眺めて涙をこぼし、
オキニとはなればなれになっていることをうらめしく嘆いては、(楽しいはずの)鳥の声にはっと胸をつかれる。
コロナウィルスは幾月もの間ずっと続いて、いつ終わるとも知れず、
オキニ達からのメールやラインは万金に価するほど貴重なものに思われる。
(悲しみのあまり)しらが頭をかきむしると、(髪の毛は心労のために)ますます薄くなってハゲそうだ。