【木村花さんを追い詰めた「匿名・卑怯者」の深い罪】

〈5/25 (月) 16:01配信 東洋経済〉

どの例にも言えることだが、攻撃する有象無象の声の主は、自らが加害者に
なることなど微塵も意識していない。自分自身の言葉が社会に影響を与える
ことなど想像もしていないからだ。実際、多くの攻撃者は社会的強者ではない
ことのほうが多い。言い換えれば、自己評価が低いからこそ、平気で他者に
対して強い言葉で罵詈雑言を浴びせることができる。自己評価が低い人間は、
自分の声を相手が真剣にとらえることなどないと思っているからだ。

しかし、受け取る側にとっての重みは必ずしも軽くはない。発信者にとっては、
単なるストレスの捌け口だった場合も少なくないだろう。精神的に誰かを追い
詰めていけば、いつか誰もが加害者となりうる。