原発以外は「電力各社が主力とする液化天然ガス(LNG)は、コロナ禍で液化プラントやタンカーの稼働が低迷し、供給が混乱している。
太陽光パネルは北陸地方や北海道西部などに多く設置されているが、悪天候で日光量が少ないうえ、雪がパネルを覆い満足に発電できていない」(石井氏)のが実情だという。
緊急事態宣言を受けて家庭の電力消費が増加する可能性もある。
石井氏は「巣ごもりで暖房などの電力使用が増えた影響は5%程度だろう。
コロナ禍を考慮しなくても電力の逼迫はいずれかの段階で問題になっていたはずだ。
最大の原因は、電力供給体制を整えないまま石炭火力発電所を抑制したり再生可能エネルギーを過剰に後押ししたことにある」
と強調する。