>>642
「準備ができました」とボーイに促され、ええい本番には強いのだよ! 我が相棒は! と流れに身を任せることを決め女の子と対面。
俺より頭一つ小さいドレス姿の女性が出迎えてくれた。
めちゃくちゃ美人とかそういうのではないが、街中で普通にいそうな可愛い子だった。
女性経験の少ない俺は体のラインにあったドレスが示す女性的な丸みにばかり目を奪われていた。

手を繋いで部屋へ向かう。部屋に入るとベッドに腰掛けるよう促される。
「すみません、俺……童貞なんです」とこわばった口をなんとか動かしお相手に伝えた。
これはネットの情報で伝えた方がいいというアドバイスに基づいた結果だった。どのみち童貞だど分かるらしいので言うだけ言っとけの精神だった。

なんてことはなさそうに「そうなんだ〜」とお相手には流された。
脱いだ靴を整えたお相手は俺の目の前で三つ指を突いて自己紹介。
頭を下げた時に見えた谷間にエッロと小学生みたいな感想しか出てこなかった。