天性爺語(Vol.144)「快感」

世の中には気持ち良いと感じる事は色々あるだろう。 登山で山頂に着いた時の達成感や見た景色、海に沈む夕陽や好きな音楽を聴いた時の感動など。

だが掲示板で感じる優越感は他の何物にも代え難い、まさしく異次元の快感である。誰かが天にも昇る気持ちって表現していたけど、確かに書き込んだ瞬間は絶頂だ。

私の8人いるオキニはほとんどが20代であり、店のランカーだ。ランカーや20代にこだわるのは、掲示板で書き込んだときに箔が付くからだ。20代のランカーとの店外の経験を、このスレの店外もできないカスたちに自慢してやるのは無常の喜びである。

私には妻と二人の息子がいることになっているから、結婚もできない弱男はさぞかし指をくわえてくやしがるだろう、なんて事を考えながら散歩する。

散歩中にはいつも自慢するテーマを考える。散歩中に聴く音楽にクラシックもあるが、マーラーの交響曲第五番の第四楽章アダージェットはいつ聴いても感動する。