米イエローストーン国立公園で、生後間もないバイソンの赤ちゃんが「寒そう」という理由から観光客に車に乗せられて「保護」された結果、母親から育児放棄されてしまい、安楽死を余儀なくされていたことが分かった。公園関係者が16日明らかにした。
オンラインメディアのイーストアイダホ・ニュースが目撃者の話として伝えたところによると、男性とその息子が先週、赤ちゃんバイソンをスポーツ用多目的車(SUV)に乗せて公園の北東端にある警備隊事務所まで運んでいった。
現場に居合わせた人の話では、親子は赤ちゃんバイソンが寒すぎて死んでしまうのではないかと本気で心配していたという。
その場にいた別の人は、車からバイソンを降ろさないと大変なことになると忠告したが、2人は「耳を貸さず、バイソンを寒さから救おうと有益なことをしていると思い込んでいた」。
ところが公園関係者によると、「人の手が加わった」ため母親のバイソンが育児を放棄。そのため、やむを得ず安楽死させることになったという。公園側は「赤ちゃんバイソンを何度も群れに戻そうとしたが、うまくいかなかった」と説明している。
一方、この親子は車に赤ちゃんバイソンを乗せた写真をツイッターに投稿。これに対しては「大ばか者」「軽率」などと非難する声が相次いだ。
以下
http://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/b/7/1000/img_b7aa14cc3baec750f5b8fc99bea93654190164.jpg
http://www.afpbb.com/articles/-/3087320