総務省による、現代の最新家計調査によれば、一世帯当たりのカレールウの購入量が最も多いのは青森市。最下位は那覇市で、青森市との差は579g。
一皿の使用量が20gと考えると、その差は年間約29皿分に当たる(ちなみに、購入金額00のランキングでは、新潟市がトップ、神戸市が最下位となっている)。
購入量トップの青森県民曰く「スーパーのカレールウの棚はだいたい2列くらいあって、よそに比べて売っている種類が多い」とのこと。

一方、最下位の沖縄は、独自の食文化を築いているため、食に関するランキングでは極端な結果が出やすい。
それを考慮しても「カレーは普通に食べているので、理由はわからない」のが県民の実感。「もしかしたら、家でカレーをつくらないのかも……」という声もあった。

ならば、カレー専門店の数でみてはどうか。「カレーハウス」の人口10万人当たりの店舗数ランキング(2013年度)では、石川県が6.28軒でダントツの首位。
さすが「金沢カレー」発祥の地だ。金沢カレーとは、濃厚な硬めのルウにキャベツを添えたものが、ステンレスの皿と先割れスプーンで供される、金沢市のご当地カレー。
県民は「金沢カレーのチェーン店だけでも、県内にたくさんある」と納得の様子。さらに2位の北海道には、スープカレーがある。地元民に愛されるご当地カレーがあることが、店の数の多さにつながっているようだ。

反対にワーストは福島県(2007年度以降最下位)。ルウの購入量でも、福島市は25位であることから、熱狂的なカレー好きではないのは確か。
意外なのは、ルウの購入金額で1位の新潟県が46位という結果。県民は「おいしいお米が手に入りやすいから、カレーは家で食べるものなんでしょうね」と分析。
そういえばルウの購入量最下位の那覇市を擁する沖縄県も、店舗数では13位と健闘。あれこれデータをみていくと、結局のところ、決定的にカレー嫌いの県なんて見当たらないのだった。
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知ればきっとおいしい話。カレーうんちく3つ(06月03日)
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