2016 HO3は4月27日にハワイにあるPan-STARRS 1望遠鏡によって発見されました。その大きさははっきりしませんが、おそらく幅40メートル〜100メートルほどだと予測されます。
また太陽を周回する2016 HO3は同時に、地球に近づいたり離れたりを繰り返しながら周回しています。そして、その太陽周回軌道は地球のものよりも少し傾いているのです。

地球からの2016 HO3の位置は1450万キロ以上近づくことはなく、また3860万キロ以上離れない位置を維持しています。
これには地球の重力が2016 HO3を離さないように固定していることもあるようです。Chodas氏は「この小惑星はまるで地球のそばをダンスしているようだね」とも語っています。

宇宙は一見漆黒で孤独な世界のように思えますが、地球のそばでもこのようにさまざまな天体が活動していると思うと、なんだか楽しくなってきますね。
なお、2016 HO3が地球に落下する心配はないそうです。

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