通信大手のソフトバンクグループは、イギリスに本社を置く世界的な半導体開発会社、ARMホールディングスを買収する方向で最終的な調整に入りました。すべての株式を取得できた場合、買収額はおよそ230億ポンド(3兆2000億円余)に上る見通しです。
関係者によりますと、通信大手のソフトバンクグループはイギリスに本社を置く半導体開発会社、ARMホールディングスを買収する方向で最終的な調整を進めていて、近く正式に合意する見通しです。
ソフトバンクはARMホールディングスのすべての株式の取得を目指して買い付けを進める方針で、すべての株式を取得できた場合、買収にかかる額はおよそ230億ポンド(3兆2000億円余り)に上り、日本企業による海外企業の買収としては過去最大規模の案件となります。
ARMホールディングスはスマートフォンやタブレット端末などに使われる半導体を設計し、そのライセンスを世界の半導体メーカーに提供していて、世界の市場で圧倒的なシェアを持っています。
ソフトバンクは今回の買収で半導体の分野に参入し、スマートフォンの中核技術を抑えるとともに、今後、家電製品や自動車などあらゆるものをインターネットで結ぶ「IoT」の技術でも主導権を握るねらいがあるものとみられます。
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160718/k10010599951000.html