玩具メーカー大手のバンダイは2016年、同社で初となる女性向けのプラモデルを発売し、新たな市場の開拓に乗り出した。
「カワイイ」をコンセプトにすると、プラモデルにまったく縁のない女性でも興味を示すという。手づくりホビーが広がるなか、「モケジョ」(=模型女子)を中心に、女子のプラモ遊びが人気を集めるかもしれない。
・成熟する国内プラモデル市場で、手つかずの女性需要を狙う
国内プラモデル市場で、これまでバンダイが手つかずだったのが女性層だ。「大きな市場になるかは未知数」(バンダイ ホビー事業部 グローバルプロモーションチームの所 学さん)だが、昨年あたりから新たな動きもみられる。
ガンダムの劇中に登場するおなじみのキャラクター「アッガイ」を原点とする新キャラクター「プチッガイ」を商品化したところ、アンケートでの女性からの高評価に手応えを感じたという。今年は、新色を加えて展開する。
プチッガイは接着剤を使わずに組み立てることができ、プラモデルの初心者にも作りやすい。完成すると手足が動くのでポーズをつけたり、あるいは色を塗ったりデコったりと、好みのアレンジも可能だ。
「プラモデルって組んでみるとすごく愛着が沸く。やはり“完成品ではない”ところがプラモデルの一番の魅力でしょう。ホビークラフトを楽しむ女性を狙っていきたい」と所さんは意欲をみせる。
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・“部屋のインテリアにもなるプラモデル”を女性向けに新発売
バンダイは、2016年に初めての「女性向けプラモデル企画」を発売した。ディズニー映画に登場するプリンセスたちの舞台となるお城をモチーフにした「キャッスルクラフトコレクション」シリーズで、ターゲットはディズニー好きの女性。
購入客は、プラモデルに初めて触った人がほとんどだが、満足度は予想以上に高いという。ただし、通常の模型店には女性はまず足を運ばない。
ホビー事業部で新しいターゲットに向けた企画を担当する三宅のぞみさんは、「女性向けプラモデルは、女性が立ち寄るような店に置くこともポイント」と語る。
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