鹿児島県徳之島で、国の特別天然記念物のアマミノクロウサギがノネコ(野生化した猫)に捕食される姿が初めて写真撮影された。
環境省は徳之島について2018年の世界自然遺産登録を目指しており、希少動物の保護対策が急務となっている。

 環境省が徳之島北端の山林に設置した自動カメラで1月18日夜に撮影した。ノネコに首をくわえられ、ぐったりしているアマミノクロウサギが写っている。
ノネコに捕食される姿の撮影は2008年6月の同県奄美大島に次いで2例目。
 アマミノクロウサギは奄美大島と徳之島にしか生息していない希少種。約200頭と推定される徳之島の生息域は集落と近く、ノネコに襲われる事例が相次いでいる。
 ノネコが増えないよう、島内3町で飼い猫の登録を義務付ける条例制定や避妊去勢手術の推進などに取り組んでいる。
環境省徳之島自然保護官事務所の渡辺春隆自然保護官は「ノネコ対策を進めていただけにショックだ」と話した。【神田和明】

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