女性ホルモンの分泌は20代前半がピークで、30代半ばから徐々に減りはじめ、50代で閉経というのが一般的だ。
閉経に伴う更年期障害は、50歳前後から始まるが、すでに30代から女性ホルモンの影響はあらわれ、心身の不調や不定愁訴を感じることが起こりやすくなる。
そんな年代の女性にとって、有効な体調管理は「基礎体温を記録する」ことだ。「基礎体温」と聞くと、避妊や妊娠をイメージするかもしれない。
しかし、「妊娠も避妊も希望していないから」「面倒だから」といった理由で基礎体温の計測せずにいるのは、とてももったいない。
ちなみに、22〜34歳の働く女性を対象としたアンケートでは、実に84.5%の女性が「基礎体温をつけていない」と答えている(2016年2月『マイナビウーマン』調べ)。
ところが、基礎体温をつけることは想像以上にメリットが大きく、おトクな習慣なのだ。
では「基礎体温をつけるメリット」は何か?
@妊娠に関するメリット
言わずもがな、避妊・妊娠のタイミングがわかるメリットだ。今後、妊娠・出産を考えている人であれば、基礎体温のデータで今の体の状態を知ることが将来の妊活につながる。
健康であれば、排卵日を境に低温期と高温期がハッキリ分かれるきれいなグラフになる。
Aスケジュールに関するメリット
「次の生理が来る日」がほぼつかめるため、仕事や旅行などのスケジュールを生理と重ならないようにするなど調整がしやすい。
生理が終わったあと〜排卵日直前(卵胞期)は体調がよくなるため、仕事をなるべく集中させたり、イベントを計画したりできる。
生理後は肌の調子も絶好調になるため、気になる人と会う約束もしやすいだろう。
BPMS(月経前症候群)に関するメリット
生理のストレスは、生理中の下腹部痛などだけでなく、その1週間ほど前から起こる「月経前症候群(PMS)」によるところも大きい。
PMSには、生理痛に似た症状に加えて、頭痛や便秘、怒りっぽさやだるさ、異常な眠気、不安な気分が増長するなど、不快な症状は多岐にわたる。
基礎体温をつけ、時期を把握することで、「今はPMSだからこの症状は想定内」と思えることが非常に有益。
仕事を切り上げて早めに帰宅したり、人と接するとイライラしがちだから自宅でのんびり過ごそうなどと、対策を講じることができる。
C不調や病気の発見につながるメリット
基礎体温をつけていると「排卵日を境に高温期に移行しない(無排卵月経の可能性)」「基礎体温自体が毎日バラバラ(ストレスフルで自律神経が乱れている)」など、体調の把握にもなる。
また、安定的だったのにグラフが乱れ始めたと感じたら、早めに婦人科を受診することで自覚症状のともなわないまま進みやすい婦人科系の病気などの早期発見にもつながる。
続く
以下ソース
http://healthpress.jp/2016/05/304.html
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