「肉欲」を禁ずるカトリック・キリスト教圏は言うに及ばず、イスラーム世界やアフリカにおいても、去勢された奴隷が多数売られていた歴史がある。
以前トカナで報じた、ロシアの去勢教団「スコプツィ」や、インドに現存し、売春を生業とすることの多い“ヒジュラ”は特に有名だ。
去勢はおもに、男の「性欲」、男性器に象徴される「力」を無化するためや、生殖能力を損なわせるためのものだが、少年期の身体的特徴を維持するために行われることもある。
16世紀のイタリアでは、美しいボーイ・ソプラノを維持するために、第二次性徴前の少年らに去勢を施していた。
睾丸からペニスまで切り取られた少年歌手たちは「カストラート」と呼ばれ、オペラ歌手として活躍し、人気を博したそうだ。
なんと、最盛期には毎年数千もの少年たちが去勢されたというから驚きだ。
バチカンお墨付きの「カストラート」は、小さな神学論争はあったものの、1903年に至るまで存在した。
「カストラート」には、いくつかの特徴(高身長、女性的な体つき、子どものような声)があるが、科学的に検証されることはほとんど無かった。
果たして、本当に言い伝え通りの特徴を持っていたのだろうか?
イタリア・パドヴァ大学の研究チームが、19世紀に活躍したカストラート歌手ガスパーレ・パッキェロッティの遺骨を解剖学的に精査したと、6月28日付の「Daily Mail」が報じている。
カストラート歌手の伝説的特徴に科学的にアプローチする画期的な試みは、6月28日付の「Nature」に掲載されるや、すぐに大きな反響を呼び、海外大手メディアも関心を寄せている。
カストラート歌手は、下肢が長く、長身であると言われてきたが、今回発掘されたパッキェロッティも、大腿骨並びに頸骨が大きく、身長191センチメートルもの巨体であったと推定された。
また、上腕骨も大きく発達しており、身長に加え、四肢すべてが常人を凌駕していたようだ。
去勢の痕跡はそれだけではない。通常は35歳ごろに消失するはずの骨盤の骨の一部である腸骨稜にみられる骨端線が、81歳で亡くなったはずのパッキェロッティに残っていたそうだ。
他にも、CTスキャンにより、パッキェロッティが、骨粗しょう症を発症し、脊椎を骨折していたことも分かった。
これらは去勢によりホルモンのバランスを崩した結果だとみられている。
これほど多くの情報が2世紀も前の骨から分かるのも驚きだが、なんと、パッキェロッティの癖まで読み取ったというのだ。
研究者らによると、肩甲骨に残された跡は、歌唱中に頻繁に腕を動かしていたためできたと考えられるという。
さらに、頚椎にみられる磨耗に関しても、パッキェロッティの独特の歌唱姿勢が大きく影響していた可能性が高いそうだ。
声帯と顎を歌唱に適した位置に固定するために、首の後ろを引き伸ばして歌っていたことが原因だとみられている。
去勢と過酷な歌唱訓練により、身体を大きく蝕まれていたパッキェロッティであったが、”恋愛”の方は実り豊かであったと伝えられている。
わが国でも、男性の局部を切り取られる痛ましい事件が数件あるが、モノが無くてもそこそこやっていけるようなので、世の男性諸君には胸を撫で下ろしてもらいたい。
以下ソース
http://tocana.jp/2016/06/post_10183_entry_2.html
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