口ゲンカからセックスレスまで、恋愛トラブルを解消するスペシャリスト・ラブヘルスカウンセラー小室友里です。
前回まではハリネズミのジレンマセックスのひとつ、カラダだけが繋がるセックスについてお話ししてきました。
カラダだけが繋がって、ココロが繋がっていない。だからAVという世界の仕事が成り立つとも言えるのです。
毎回毎回ココロまでつながるセックスをしていたら、とてもじゃないけどメンタルが保ちません。
それが証拠にAV女優のほとんどが「撮影のセックスより、彼氏とするセックスの方が気持ちいい」と口を揃えます。
プロの男優より素人の彼氏を選ぶ、その心は？
「ココロがつながっている相手だから」
今回はハリネズミのジレンマセックスのもうひとつ、カラダは繋がらずともココロが繋がるセックスについて考えてみたいと思います。
そもそもカラダが繋がらないセックスをセックスと呼ぶのか？という疑問も湧きますが。
私はカラダが繋がらずともココロが繋がれば、それはセックスと呼んでいい行為だと思います。
これもまたAVのSF（セックスファンタジー）に惑わされている事象だなと思うのですが、セックスとは性行為を示す言葉であって、挿入行為を示す言葉ではないはずです。
挿入はセックスにおけるひとつの行為。キスやタッチングと同じ、アクションです。
セックスしたから挿入しなくちゃいけない。挿入するためには男性器を勃たせなきゃいけない。その前に女性器を濡らさなきゃいけない。
いけない、いけない、いけないづくしでたどり着く先は「イケない」。
人間の行為に「〜しなければならない」との抑制は、ストレスの何者でもありません。
副交感神経を優位にすることが最高のセックスを営む最低条件のはずが、これでは交感神経が優位になってしまい、楽しめるものが楽しめなくなって当然です。
極論を言えば、性が交わる行為をどこから定義するのでしょう。
挿入はもとより、タッチング、キス、ハグ、手を握ることだって性が交わる行為ではないでしょうか。
交わることだけを切り取れば、交差する視線、交わす言葉だって、性の交わりと捉えたっていいはずです。…ちょっと言いすぎ？
つまりは、性行為を行うパートナー同士が「私たちはこれでいいよね」と共通認識を持てる行為。それがセックスです。
そこに挿入行為がなくても、タッチングがなくてもココロがしっかり繋がっていれば、十分に満たされるものです。
私にとっては究極に幸せなセックスとは、好きな人の隣で眠れることです。
手を繋いで「おやすみ」と今日一日最後に言葉を交わせる幸せと安心感。これに勝るものはありません。
中途半端な性欲に身を任せたセックスより、よっぽど満たされます。
以下ソース
https://night-woman.jp/article/post-896888/
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