“カールおじさん”でおなじみのカールは、東日本から消えてしまうのだ。
カール販売終了の原因として、「消費スタイルの変化」「PB商品の増加」「高級化」といったものが挙げられている。
そして、その問題がカールだけのものではないということもわかる。
実はカールのほかにも、すでに販売を終了しているロングセラー商品は少なくない。その1つが明治の『サイコロキャラメル』。
サイコロのデザインの赤白の紙箱のなかにキャラメルが2粒入っていて、食べ終わったらサイコロを投げて遊べる、昭和世代にはおなじみのお菓子だ。
1927年に販売が開始され89年ものロングセラーだったが、昨年その歴史に静かにピリオドを打った。
また、カールと同時にひっそりと生産中止が決まっていたのは『ピックアップ』(明治)。8月中をメドに生産を中止すると報じられた。
こちらも1970年生まれのロングセラー商品であり、ネットでは「カールよりつらい」と熱心なファンによる悲嘆の声があふれた。
ただ今後、ファミリーマート限定版の販売は続くとのことでひと安心だ。
ほかにも1996年には『ぬ〜ぼ〜』(森永製菓)、2015年には『ポポロン』(明治)、といった人気者が“帰らぬお菓子”となった。
コンビニ研究家の田矢信二さんはこの先、「第二、第三のカールショック」が発生することを危惧する。
「カールの発売中止がこれだけの大ニュースになったので、他メーカーが“ウチもやろうかな”と続くのが怖い。
たとえば食品がメーンの企業でもお菓子を出しています。主力商品がお菓子ではないのに定番菓子のあるメーカーは、商品を絞り込む可能性があります」
1つのキーポイントとなるのは「コンビニの動向」だ。
生存競争の厳しいコンビニで棚を死守することは、お菓子にとって生き残りの絶対条件。
事実、業界最大手の『セブン-イレブン』は2015年秋に『カール』の店頭販売を実質的に打ち切っていた。
そこで本誌女性セブンは大手コンビニ2社にアンケートを実施した。
ロングセラー商品の中でもチョコ菓子は棚を確保しているものが多いが、やはりスナック菓子の競争は相当熾烈だ。
『サッポロポテト』(カルビー)、『コメッコ』(江崎グリコ)、『ポテコ』(東ハト)、というかつての定番商品は『ローソン』、『ファミリーマート』の2社とも取り扱いがないという結果だった
(※セブン-イレブンからは回答が得られなかった)。
以下ソース
http://www.news-postseven.com/archives/20170617_564453.html
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