発表によれば、累積生児出生率(体外受精を1周期以上行った後に生児を出産する確率)は、30歳未満のパートナーを持つ35〜40歳の女性のほうが、同い年のパートナーを持つ女性よりも、およそ30%も高かった。
一方、累積生児出生率は、40〜42歳のパートナーを持つ30歳未満の女性のほうが、30〜35歳のパートナーを持つ女性よりも、およそ46%も低かった。
つまり、35〜40歳の女性が30歳未満のパートナーを持てば、妊娠しやすくなる。
ただ、この男性の年齢による累積生児出生率の差は、女性の年齢が上がるにつれて小さくなり、女性が40歳を超えれば消滅している。
子どもを持ちたいと希望する女性は、年下のパートナーを見つけるべき根拠を示した研究だが、男性の年齢による累積生児出生率の差が生じるのはなぜだろう?
女性は、年齢を重ねると卵子の老化によって妊娠しにくくなるが、男性の加齢に伴う変化は、完全には解明されていない。
不妊治療の専門医のGillian Lockwood博士は、女性の年齢は決定的な要因だが、高齢の卵子は年下の男性の精子によって幾分か活性化されるため、年下の男性をパートナーにすれば、高齢の卵子の老化や制約がある程度解消されると説明する。
シェフィールド大学で男性学(男性不妊症)を研究するAllen Pacey教授は、父親が高齢なら、自閉症や統合失調症の発症リスクが高まるので、精子ドナーに年齢制限があるものの、今回の研究は、年下の男性をパートナーにするほうが妊娠に有利になる根拠を明確に示したと評価する。
加齢とともに卵子は老化する。精子はどうなのか?
射精できれば子どもが作れるという認識は大きな誤解!精子の老化は35歳頃がピークなので、男性も妊活を急いだ方が賢明だ。
そう強調するのは、獨協医科大学越谷病院泌尿器科の岡田弘教授だ。
岡田教授は、30年以上にわたり射精障害などの男性不妊症の臨床に携わってきた男性不妊症のスペシャリスト。
特に無精子症の最先端治療であるMD-TESE(顕微鏡下精巣内精子採取術)のパイオニアでもある(参考:男性不妊バイブル)。
岡田教授は、およそ8000〜9000人の不妊症外来患者の精子をマウスの卵子に注入し、卵子を活性化させ、精子の活性化率を測定した。その結果、子どもがいるカップルの場合は、マウスの卵子の活性化率(精子の運動率)は落ちないが、子どもがいないカップルの場合は、活性化率は明らかに落ちる傾向が強かった。
活性化率が低減する分岐点はおよそ35歳だったことから、男性の生殖適齢期は、およそ35〜45歳としている。
このような精子の老化に関する研究は、国内外で進められている。
岡田教授によると、男女ともに生殖に適した年齢の時は、1年間で約90数%が妊娠するため、1年間で妊娠しなければ、男女同時になるべく早く検査を受け、不妊治療を始めるべきだと薦める。
通常の精液検査は、精子濃度や精子運動率などを見るが、個々の精子の機能は判別できないので、妊娠させる能力を測る「精子機能検査」を行う。
しかも、不妊症の原因は、無精子症、精索静脈瘤などの造精機能障害から、精路通過障害、膣内射精障害、性交障害まで多岐にわたる。
これらの不妊症の最大のネックは、受診動機のハードルが極めて高いため、来診しない点だが、男性不妊症の専門医は、国内にわずか50人しかいない状況も問題点だろう。
岡田教授は、妊活は女性任せにせず、夫婦の協力体制で取り組むことが重要と強く指摘する。
以下ソース
http://healthpress.jp/2017/07/post-3110.html
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