一般社団法人「GrowAsPeople」(GAP)の公表した調査報告書「夜の世界白書」が、性風俗業界で働く女性たちの“リアル”に迫っている。

女性たちは10代後半〜20代前半で月平均80万円以上を手にするが、収入は年齢が高くなるほどに減少。
多くの人が将来に不安を抱えながらも、現状を変えられずにいるという。

GAPは性風俗業界で働く女性たちのセカンドキャリア支援に取り組む団体。
調査は2015年度に実施、無店舗型風俗店(デリバリーヘルス)などで働く377人から有効回答を得たという。

それによれば、性風俗店で働き始めた動機(複数回答)は「生活費」が96件と最多。
全体の平均月収は43万995円で、年代別トップは18〜22歳の81万9200円。収入は年齢が上がるほど減少していくという状況で、43歳以上は18万2000円と最も少なかった。

一方、自分の仕事については「誰にも知られたくない」と考える人が最多(全体で201件)となり、女性たちが孤立しがちな環境に置かれている様子も明らかに。
仕事を続ける理由は「生活費(のため)」(同161件)が最も多く、次いで「なんとなく」(同68件)が続いた。

GAPが注目するのはこの「なんとなく」仕事を続ける女性たちの存在だ。
彼女たちは軌道修正の方法が分からず漂流するケースが多いといい、抱える内情は深刻だ。

関東に暮らす20代女性も、そんな悩みを抱き続けた1人だった。
女性が本格的に性風俗業界で働き始めたのは23歳の頃。知人男性から「店を出すから働かない?」と誘いを受け、「将来の資金がたまるなら」などと軽い気持ちで引き受けた。
無店舗型風俗店で働き始めると多い時で月100万円を稼ぐようになったが、やがて心と体は疲れ果てていったという。

「昼間の仕事につきたい」という願望はあったものの、職歴と呼べるキャリアもなく、一般企業ではどんな働き方をするのかイメージすらできない…。
自分を変えようと昼のバイトを始めた時期もあったが、結局、別の無店舗型風俗店で働く日々が続いた。

そんな生活を変えることになったのは昨夏、GAPへの相談がきっかけだった。
将来の不安を打ち明けるとGAPの協力先であるNPO法人で約半年、インターンとして働けることに。
事務の補佐などの仕事を通じて芽生えたのは「ここまできたのだから必ず転職したい」という思いだった。

GAP広報によると、インターンの狙いの一つは、女性たちの時間軸や収入軸を夜から昼に戻すことにあるという。
職歴がない身にとっては昼間働くことへの自信につながり、履歴書の空白を埋めることにも役立つ。

女性はその後、商社に正社員として就職。
くじけそうになることもあるが「これだけ頑張ってきたのだから踏ん張ろうと思える」と前を見据えていた姿が印象的だった。

どんな境遇でも、再出発はできる。
勇気を持って一歩を踏み出した女性たちにエールをおくりたい。

以下ソース
http://www.zakzak.co.jp/lif/news/170906/lif1709060015-n1.html

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