伊藤憲二の『ガチンコ素人ハメ撮り地獄変』 ,

エロ本のハメ撮りモデルは、脳のネジがちょっと外れ気味か、闇金から金を摘んで利息を払うために応募するケースがほとんどだったりする。
そして、日がな一日そんな連中の相手をするエロ本編集は、“女嫌いになってしまう商売”のランキングがあるならば、トップ3にはランクインしそうだ。

シャブ中、洗濯板のようなリストカット、その他もろもろのチンコを萎えさせる女ばかりで、カメラがなければ息子はウンともスンともいわなくなる編集稼業。
しかし、諸先輩方はシャブにもリスカにも動じない機械の心を獲得していた。別にメーテルに連れられて機械の体を入手しているわけでもないのに、慣れとは怖いものだ。

それでも、ハメ撮りモデルが一から十までオツムが煮えているかと言えば、必ずしもそうとは言い切れない。
ごくごく稀に「女教師」「女弁護士」などという、社会的地位の高い女が応募してくることもある。
「目隠し3万円、顔出し5万円」という安いギャラでも応募してくる剛の者は、数こそ少ないがゼロではないのだ。

筆者が実際に撮影したところでは、首都圏在住の公立中学校教員がいた。仮に名前は良子としておこう。
教員であれば小銭を稼ぐ必要はないし、何より全国に痴態をさらけ出す必要などさらさらない。
いくらセクシー女優の市民権が向上したと言っても、やはり裸仕事は世間的に聞こえが悪い。
売れっ子ならまだしも、雑誌で痴態を晒すアルバイトに社会的地位は付与されない。
仮に自分が付き合っている女性が「実はハメ撮りモデルやったことがあるの」なんてカミングアウトした日には、十中八九修羅場になることだろう。

また、セックスワーカーの地位向上のために日夜活動している人たちもいるが、残念ながら世間一般の裸商売の地位は絶望的に低い。
もっとも、社会的地位が低いから撮影現場からバックれたり、ある日失踪したりしても「まぁ、仕方がないか」と許される緩いノリが存在しているわけだが。

出演者がやさぐれて撮影者もやる気のない環境ではあるが、時折、掃き溜めに鶴のようなモデルが応募してくることがある。
それが前述した教師や弁護士など、社会的地位の高い女たちだ。

社会性が高いゆえなのか、彼女らは撮影では極めて常識的な振る舞いをする。
中には、撮影スタッフに対して手作りクッキーの差し入れを持ってくるモデルもいるくらいだ。
普通、ハメ撮りのモデルが土産を持ってくるなんてことはまずない。

こういう常識的なネーチャンが、何でまたハメ撮りなどという百害あって一利なしな行為に手を染めるのか。
“新手の美人局か?”と訝しくなる。実際、ハメ撮りをしていると美人局に遭う確率は極めて高い。
もっとも、美人局を仕掛けるのは、「ああ、なるほどね」という身なりのネーチャンがほとんどだけど。

筆者はハメ撮りで性病に罹患しても労災がおりないブラックな企業勤めだったので、美人局に遭ったくらいでは会社の庇護は受けられない。
おまけに「このネーチャン、ヤバい予感がするので見送ります」なんて口が裂けても言える雰囲気でない素敵な職場だった。
相手が何者であろうとも、「撮影OKです」と向こうが言っている以上、どんな罠が待ち構えていようがNOという文字はないのだ。

ということで、公立中学校教員の撮影の時も、一抹どころか洪水ばりの不安を抱え、待ち合わせ場所に出向いたのであった。

続く

以下ソース
http://www.menscyzo.com/2017/09/post_14914.html

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