人間は、自分と異なる境遇にいる人に対して、先入観や偏見を持ってしまう生き物だ。そして、ときにそれは、相手を大いに苦しめることにつながる。
25日、『クローズアップ現代+』(NHK)で放送された特集「障害者と恋とセックスと」が大きな反響を集めている。

この日、番組には映画『パーフェクト・レボリューション』に主演する俳優のリリー・フランキーや、NPO法人ノアール理事長の熊篠慶彦氏らが出演。
同作は、18年前から障害者の性の自立を目指し活動してきた熊篠氏の実体験をもとにした作品で、重度の身体障害者である「クマ」と人格障害を抱える風俗嬢の「ミツ」の恋を描いたもの。

「クマ」こと熊篠氏の活動は多岐にわたる。トークイベントで障害者の本音を打ち明けたかと思うと、自身のサイトで相談に乗ったり、ときには障害者が利用できるラブホテルを探すなどのフィールドワークも。
(「段差」がないなど、車イスで入ることができるラブホは少ないそう)
このように番組では、熊篠氏の活動をベースに、障害者の恋やセックスに対して、社会から目を向けられることがなかったさまざまなことを伝えた。

しかし、福祉の現場でも、この話題はかなりデリケートなよう。
番組では、とある支援センターで「うまく自慰行為できない人のため、行為を補助する器具の導入」を話し合う様子も放送された。
そして、そこで浮かび上がってきたのは……

・介助する側が手伝わないといけないのか?
・どこまでどうしていいかの線引が非常に難しい
・法人としてやることなのか?

など、さまざまな疑問・懸念だった。
長年福祉に携わってきた人でも(いや、携わってきた人だからこそ?)、「性」の話になると簡単には答えが出ないようだ。

同番組には、他にも障害を持つ人たちが登場した。その中のひとりである35歳の女性の告白は、あまりに赤裸々で、痛切だ。
脳性麻痺で手足に障害を持つ彼女が、恋愛や性に対して周囲との意識差を感じ始めたのは中学生の頃。彼女が恋バナを始めただけで、「えっ……」という空気が周囲に流れたという。

そんな彼女も、去年やっと、ありのまま自分のさらけ出せる相手に出会ったそう。しかし、いざ実際の行為になるとその人の思う通りに動けず。その結果、

「しょせん、脳性麻痺やな」

と、酷い言葉を投げかけられたそうだ。なんと冷たく、人の心を壊す言葉だろう。
その後、女性は意を決したようにカメラに向かって……

「ちょっと激しくなりますけど、壊れるほど抱いてほしいと思います」
「壊れるほど抱き締めてほしいし、本当に抱いてほしいと思います」

と、切なる願いを吐露した。

この放送に、ツイッター上ではさまざまな感想をつぶやく人の姿が見られることに。

障害者の恋愛と性。好きな人と手繋いだりキスしたり抱きしめ合うことも、自分じゃ難しかったり出来なかったりで全然自由にできないって切ないよなあ。マスターベーションさえ難しいのは苦痛だと思う」
「今日のクロ現、攻め攻めだったね?。でも、皮膚感覚とか人肌から体温を感じるって、大人になっても欲しいよね。それって障害有る無しに関係なくて、本能的に求める事だよね。私ほぼほぼ恋愛欲求無いけど、人肌はたまに欲しくなるしね。映画、ちょっと興味あるね」
「たまたま見てたらびっくりした。壊れるほど抱きしめて欲しい。当たり前だけど健常者と何ら変わらない障害者の性」
「障害者の恋愛と性 タブーにもならないかぁ 誰かに近くにいてほしい 当たり前のこと みんな同じなんだよね」
「障害があったって、セックスがしたいと思うのは当たり前。という事が当たり前になればいいのに」
「所詮、脳性麻痺やなと言われたまゆみさん、「誰かにそばにいてほしい。壊れるほど抱いてほしいんです」という言葉に胸が潰れそうになった。当たり前のことを当たり前に支援できるようなOTになりたいと思う。がんばろう」

続く

以下ソース
https://sirabee.com/2017/09/26/20161303875/

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