そんな理由で“自作自演の誘拐劇”をやってしまったのは、警視庁の20代の女性職員だった。
9月20日、名古屋市の実家に帰省した際に事件を起こした。
「父親にLINEで誘拐犯を装い、身代金5000万円を要求する文面を送った。父親が県警に通報したことで、誘拐事件として捜査を開始し、捜査員が約90人態勢で聞き込みなどを行なったが、半日程度で女性が帰宅して虚偽だったことが発覚した」
(全国紙社会部記者)
女性は偽計業務妨害の疑いで近く書類送検される予定だという。動機について愛知県警関係者はこう話す。
「久しぶりの帰省で、両親と口論になり実家を飛び出して、困らせようと“狂言誘拐”に走った。
『こんな大騒ぎになると思わなかった』と反省しているようで、県警は大迷惑でしたが、一般の人が巻き込まれるといった影響は出てないので、穏便に済ませる予定です」
身代金要求が“警察沙汰”になることくらい、仕事柄わかりそうなものだが、この一件以外にも、女性警察官・職員による職業倫理を疑いたくなるような事件が頻発している。
今年1月、秋田県警の警察署に勤務する20代の女性巡査が、勤務中に職場のトイレなどから自分の制服姿をスマホで“自撮り”して交際相手に送り所属長訓戒となったことが明らかになった。
本物の婦警に“コスプレ気分”でいられてはたまったものではない。
退勤後にキャバクラ勤務をしていたのは、大阪府警茨木署の20代の女性署員だ。署から2kmの管轄内にあるキャバクラ店で働いていた。
「地方公務員法が禁じる兼業にあたるとして10月に戒告の懲戒処分となった。
府警に採用前にもキャバ嬢経験があったそうで『ダメだと分かっていたが、お金が必要だった』と話していたそうです」
(前出・社会部記者)
署内の旅行積立金150万円あまりを着服して4月に停職処分を受けたのは、神奈川県警の20代の女性巡査だ。
「新宿のホストクラブに行くために(着服を)繰り返した」という。
9月、兵庫県警地域2課長だった男性警部(39)が減給の懲戒処分、部下の女性巡査(30)が本部長訓戒の処分を受けた。
2人は不倫関係で、9月23日付の産経新聞大阪版で処分理由が〈勤務時間中の7月8日午前5時ごろから約30分間、署内の道場に隣接する個室で性行為をし、職務を怠ったとしている〉と報じられた。
「悩みを相談し合っているうちに、盛り上がってしまった」と本人たちは話している。
けしからん不祥事が頻発する背景を、警視庁幹部はこう推測する。
「特に若い女性警察官の不祥事が増えたのは、女性の採用を急激に増やした影響があるのではないか」
警察庁は、女性警察官の採用・登用の拡大をうたっており、2002年以降、毎年1000人を超える女性警察官を採用。
全警察官に対する女性の割合を10%とするよう各都道府県に求めている。前出・幹部が続ける。
「女性警察官の採用は依然として高倍率で、男性警察官と比較しても優秀な人材が揃っているともいわれています。
ただ、長く男社会の文化が続いたことで、女性の教育に慣れていない体質があるのだと思います」
警察庁に男女採用比率の変化と不祥事について問うたが、「女性に限っての懲戒処分者数は出しておりません」(広報室)とするのみで、不祥事が続いていることへの見解は示さなかった。
女性活躍社会の見本となるような警察組織であってほしい。
以下ソース
http://www.news-postseven.com/archives/20171024_623176.html
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