世の中には実に不可思議な風習があるもので、その多くは、当事者たちの熱とは裏腹に、外部の人間にとっては何らその意義すら感じられないものであったり、場合によってはその風習を行い続けることで、白眼視されることも少なくないものだ。

「まあ、言ってしまえば、結婚しても最初に寝る相手は他人様だという話。結婚相手と抱き合えるようになるのをしばらくお預けにされるという儀式なんですよ」

かつて北関東のとある地域に存在していたという、その奇妙な習慣についてそう語りはじめたのは、当地で生まれ育ち、その幼き日には、自身もその光景を目の当たりにしたこともあるという山岡健三さん(仮名・88)。
山岡さんの話によると、当地においては、いわゆる“初夜権”のようなものが存在し、それをあろうことか、村全体で共有しているという、にわかに信じ難い習慣が定着していたのだという。

「結婚式そのものは普通の、それこそありふれたものですよ。
けれども、その後が少しばかり事情が違う。一緒には家に戻らずに、バラバラになって他所の家を転々とするんです。
当然、世間一般でいうところの初夜なんていうもんは、ないのと同じですよ」

挙式当日となった新郎新婦は、当時の一般的な式がそうであったように、神社などで婚礼の儀式を執り行うと、その後、親戚一同や村人たちを集めての酒宴を開くという。
しかし、この宴が終わった後も、彼らは一緒に暮らす家に戻ることはなく、花嫁花婿ともに、別々の家へと帰っていくこととなる。
そして、初日はこの家、翌日は隣の家……といった具合に、毎日少しずつ近隣の家々を訪ねてまわり、その家であてがわれる異性と枕を共にすることになるのだそうだ。

そうした行脚を続け、彼らがようやく自分の家へと戻り、共に暮らすことができるようになるのは、概ね、1カ月程度先のこととなるのだいうから驚くばかりだ。

「まあ、お互いにいろんな相手と1カ月やそこら交わっていくわけだから、本当の初夜になる頃には、かなり憔悴しきっているだろうしねえ。
実際、うちの姉さんなんかは、旦那の家に戻ってきてすぐにうまくいかなくなってしまって、すぐに離縁されたよ」

本来であれば、胸躍るような気持ちで結婚し、その日から最初の第一歩を二人で歩めるはずなのに、あろうことか、お互いに会うことすらかなわず、さらには別々の異性とセックスを繰り返すという、あまりに不条理な仕打ちが行われるというこの地域。
やはり当地にゆかりのない我々から見ると、実に理解に苦しむ、なんとも不思議な習慣であると言わざるを得ないところだ。

以下ソース
http://tocana.jp/2017/10/post_14730_entry.html

★関連板★
■えっちな話題なら”ピンクニュース”
http://mercury.bbspink.com/hnews/
■新作AV情報なら”AV情報+”
http://mercury.bbspink.com/avplus/