専門機関に代表的な事例を紹介してもらい、発表資料から被害者としての自覚がない夫の様子を伝えた。
今回は離婚カウンセラーとして数多くの相談を取り扱ってきた行政書士の阿部貴子さんにさらに詳しく話を聞いてみよう。
阿部さんは
「『明らかにおかしいよ』と指摘されても、どこまでが自分の我慢不足、普通の喧嘩の範囲で、どこからがDVなのか、なかなか判断できません」
とDV被害に遭った夫の心理を説明する。
実際に相談に訪れたのは「絶対におかしい」と感じていた夫の母親だった。
「専門家のアドバイスに従い、母親が息子である夫に指示を出し、録音や、医者の診断書を取り付けるべく動き出しました」
という。
録音した内容は凄まじかった。妻の乱暴な言葉ととともに「眼鏡をはずせ!」という指図があり、
「眼鏡が壊れないようにした上で、夫の頭を叩くなどの行動が行われた様子が伺えます」
なぜ夫は抵抗しないのか。
「このようなタイプは、自分で妻に立ち向かったり、言い返すことができないのです」
と阿部さん。
「母親などの身近な人が積極的に関わって、専門家の助言を得ながら問題を解決に導いていきます」
と続ける。
このケースでは、優柔不断で自立し切れていない夫の姿が浮かび上がるが、周りが認めるしっかりした人物でもDV被害に遭っている。
次のケースに移ろう。
阿部さんは
「一人で行動、判断できる、責任感があるゆえになかなか他人(親族、専門家)に助けを求めて、解決策を探ることが難しくなってしまっているケースもある」
と指摘する。耐え得るがゆえに、問題解決の方向に動かないのだ。
「経済力があり家族を養う意識も強い。仕事では成功を収めてはいるものの、妻に困り果てています」
仕事中に一日何十回という尋常でない数の電話がかかってくる。
あるときは「具合が悪いから、病院に連れていってちょうだい」と言われ、無理をしてできるだけ早く帰宅したところ、妻はケロッとした様子で「もう大丈夫」の一言。
「そんな妻、放っておけばいいじゃない?と周囲は思うかもしれませんが、妻を少しでも疎かに扱うと、後が怖いのです」
今回のケースでも暴力があったのか?
そうなのだ。夫を叩く、物を投げつける、さらには自分自身の体を壁に打ち付けるなど、その様子は見ていられないほどだったという。
阿部さんは夫の心境について
「妻を養ってあげなければいけない、自分が守ってあげないといけない、自分しかいない、と思い込んでおり、相当に苦しい精神状況であっても、離婚には消極的なのです」
と説明する。
そして、夫は「もし離婚したら、妻はどうなってしまうのか?」と考え、離婚という選択肢は非常に困難、無理と思い込んでしまうのだという。
八方塞がりで夫のストレスは相当なものだろう。
阿部さんは
「他の結婚生活を知らないため、相当ひどい状況であっても、妻からの暴力はまだ男である自分は耐えることができ、受け止めている」
と推察する。
結果的に「妻から逃れるために、他人に助けを求める、というスタンスにはなかなか立つことができない」と阿部さん。
「専門家や周囲に現状を漏らしても、あくまでも“愚痴”であり、大きく現状を変えることには二の足を踏んでしまうのです」
とも。
妻から夫へのDVという事案がまだまだ一般的ではないだけに、自力で解決できないことを恥と捉えている節もうかがえる。
どんなに優しい夫でも、このままではやがてメンタルが壊れてしまうのではないか。
「逃げの一手」という言葉がある。ドラマのヒットで「逃げるは恥だが役に立つ」ということわざも知られるようになった。
「逃げてー!」と声を大にして言いたい。
以下ソース
https://oshiete.goo.ne.jp/watch/entry/6c5cfeb020416aca46b1f2cb67c90d68/
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