英「Daily Mail」など複数メディアが報じている。
今回、脳に情報を注入できる可能性を示したのは、米ロチェスター大学で医学と神経科学の研究を行うマーク・H・シーバー氏らだ。
実験では二匹のアカゲザルを用い、まず四本のレバーの中から根元の青いLEDが点灯したものだけ握るように訓練した。この時、サルの脳の前運動皮質に微弱な電気刺激を与えるのだが、握るレバーによって刺激するポイントは異なる。
次に、青色LED点灯による指示はない状態で、サルに電気刺激だけを与えた。すると、サルは刺激されたポイントに応じたレバーを的確に握ったのである。
http://tocana.jp/images/1208monkey-1.jpg
画像は「Neuron」より引用
この結果は、脳への微弱な電気刺激とレバーを握るという行動が関連づけされたことを示している。
研究者らは刺激する場所を別のポイントに変えてさらに再訓練したが、サルは訓練通りに電気刺激に従って正しく行動したという。
脳のある場所を電気刺激すると、被験者の手や腕が勝手に動くという現象は以前より知られていた。今回の実験は、脳の特定箇所への刺激が特定の手順を再現させることを示した。
残念なのは電気刺激によってサルが何を思ったか分からないことだ。研究者らは電気刺激がサルに何からの意思や認識をもたらしたと考えている。
今回はアカゲザルのみの実験であったが、ゆくゆくは人間でも試験する予定だという。
研究チームは脳への情報入力研究が視覚や聴覚といった感覚を司る部分に集中していることを指摘し、今回の結果はターゲットとなる脳の領域がこれまでよりずっと広がることを示したと語っている。
また、脳は損傷などで機能していない部分を迂回して情報を伝えることができるため、この技術は脳卒中や怪我で脳の機能を一部失い、身体機能に問題を抱えている人々の治療にも応用できる可能性があるという。
今回の実験はほんの小さな電極だけをサルの脳に埋め込んで行っている。だが、いずれはコンピュータ制御のデバイスを脳に組み込んで、もっと複雑な行動も直接身体に指令することができるようになるかもしれない。
例えば車載カメラが捉えた危険を、運転者は自らの目で見なくても感じ取って即座にブレーキを踏むような、そんな認識機能の拡張もできるようになる可能性がある。
あるいはリアルな“やる気スイッチ”、例えば朝布団から出られない人の脳に電気刺激を流し、布団から起き上がり、顔を洗い、服を着替えるような一連の行動をやらせるようなことも可能かもしれない。
脳が機械からダイレクトに情報を得られるようになったら?そして脳に埋めたデバイスで行動すら制御できたとしたら?
そんな世界は着実に近づいているのかもしれない。
以下ソース
http://tocana.jp/2017/12/post_15338_entry.html
★関連板★
■えっちな話題なら”ピンクニュース”
http://mercury.bbspink.com/hnews/
■新作AV情報なら”AV情報+”
http://mercury.bbspink.com/avplus/