戸叶和男の『日本奇習紀行』

オードリー・ヘプバーンがヒロインをつとめた往年の名作映画『ローマの休日』にも登場し、現在ではその特徴的な形状をモチーフにした占い機をはじめ、世界の至るところにそのレプリカが無数に存在しているサンタ・マリア・イン・コスメディン教会(イタリア)の『真実の口』。
しかしそんなイタリアから1万キロ近く離れた日本には、この『真実の口』を彷彿とさせる“真実の穴”とも言うべき代物と、それを使った儀式が、かつて存在していたという。

「たしかにあれ(※真実の口)によく似ているよな(苦笑)。だから昔、映画で見たときは、真似されたって思ったぐらいだもの」

自身が生まれ育った中部地方の某所に存在するという、“真実の穴”と、それを用いた儀式についそう証言するのは、現在もなお、当地からさほど離れていない小さな町に暮らすという田嶋馨さん(仮名・89)。
田嶋さんの話によると、この“真実の穴”とも言うべき代物は、かつて、当地の男性たちにとって忌むべき存在として位置づけられていたという。

「あのね、今でもさんざんテレビなんかでやっているけれども、昔からね、道ならぬ恋というか、まあ、平たく言えば浮気や不倫をやらかす男っていうのは、割といてね。そういう男がさ、カミさんやら浮気相手のダンナやらに疑われたときにはね、村の人間が集まって、裁判みたいなことをするわけ。その時に使われたのが、あの穴なんだよ」

当時、村の人々からは“女穴”という通称で呼ばれていたとされるその“穴”は、集落の北側に位置する山の、険しい崖の岩肌部分に存在していたという。
無論、その立地上、“女穴”まで辿り着くには、それ相応の危険が伴うことは言うまでもないが、田嶋さんの話によれば、浮気や不倫の嫌疑をかけられた妻帯者の男性は、その崖をよじ登るようにして穴のある場所まで行き、“裁き”にかけられるのだという。

「やっとこさ穴のところまで行ったらね、そこで自分のナニを取り出して、入れるのよ、その穴に。あのあたりの言い伝えじゃ、“シロ”なら何も起きないけれども、“クロ”だと途端にその岩が閉じて、ナニをチョーンって斬られちまうっていう話があってね。だから潔白を証明するためにだよ、そういうことをやるっていう寸法よ」

自らにかけられた嫌疑を晴らす目的で、危険を冒してまで崖をよじのぼり、それこそ足の大きさほどしかない足場に立って、自らの男性器を“女穴”に挿入するという男性たち。
その“裁き”の結果は、遥か遠く崖の下から、村人全員が見守っているため、“敵前逃亡”すら適わないという。

「もっともね、その穴の中にはさ、昔から大きなマムシが棲んでいるなんて言われていたものだから、大抵の男たちは、本当に浮気したかどうかは別にして、ナニを入れる前に怖気づくわけ。だから結局はそこで毎回“クロ”という判定が下るんだけれどもね(苦笑)」

男性側に100%不利で、疑いをかけられた「時点で既に負け」といった感じのこの儀式、そうした意味で言えば、「疑わしきは罰せず」とは対極にあると言えるが、昔から、「李下で冠を正さず」とも言う。
たとえ下心ややましい部分は一切なくとも、大切なパートナーから疑われるような行為は、その気配すら漂わせぬよう、誰しも努めたほうが良さそうだ。

以下ソース
http://tocana.jp/2017/12/post_15267_entry.html

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